このブログをご覧にいらしてくださってありがとうございます。
はじめまして、「笹の葉文庫」のDr. S と申します。
Dr. Sというのは大学のSF研究会(SF研)の「ノートネーム」に由来しています。この名前についてはまたあらためて紹介させていただきます。
そう、SF研にいたということからお察しの通り、私はSFファンです。今は最新のSFまでフォローしているとはいえませんが、このブログでSFと科学そのほかの本をからめて、SF研でおしゃべりをするように、ぼつぼつと紹介していければいいなと考えています。
もう少し自己紹介を。SFは小学生3年生あたりから読んでいました。書名はほとんどおぼえていないのですが、後にSF研で話をしていて、ああ、あの小説は、ロバート・ A・ハインラインの「大宇宙の少年」だったのだ!なんてこともありました。
米ソの宇宙開発(小学校4年生の時にアポロ11号が月に着陸)に心を躍らせて、子供向けの解説書を読むとともに、子供向けのSF(はっきり憶えているのは集英社・ジュニア版世界のSFシリーズ)を読んでいました。
人生を決めたといえる一冊のSFがあります。中学2年生で出会った、アーサー・C・クラークの「2001年宇宙の旅」。高校卒業まで愛媛県の松山市に住んでいたのですが、当時松山に「明屋(はるや)」という書店があり(今確認すると、店舗を増やして現在も健在!)新刊のお店の隣で古本も扱っていました。そこで「宇宙のオデッセイ2001」という古本を見つけて読んだのです。
本を読んではHAL9000のようなコンピューターが実現できるとすごいなあ、木星や土星を目の当たりにしてみたいなあ、なんて2001年の世界にあこがれていましたが、なにより「2001年宇宙の旅」というとてつもない映画を観たい!と思い焦がれました。今のように家庭で映画をビデオやオンデマンドで観られる、あるいはインターネットでスチル写真が手に入るという時代ではなかったのです。
念願かなって映画を観ることができたのは、東京の大学に進学してSF研に入った1978年に、今はなくなってしまった銀座の「テアトル東京」でのリバイバル上映によってでした。初日初回の上映前に「テアトル東京」にかなり早く行ったのですが、もう行列が出来ていました。そうして「2001年」を観ました。エンドロールでは観客が拍手、それにも感動しました。
「2001年宇宙の旅」はVHS、DVD、blu-rayと買って今でも時々観ています。公開から50年近く経った今でも色あせることなく「未来」を感じることができる、本当に凄い映画です。
HAL9000のようなコンピューターをつくり出すことにあこがれながらも結局、自分の能力の問題でそちら方面(当時はITなんて言葉はありませんでした)の仕事に就くことはなかったのですが、少なくとも理工系への志望を決定づけたというところで「2001年宇宙の旅」は私の人生に影響を与えた本のひとつです。
楽しいサイトを見つけました。2012年8月に「日本SF作家クラブさん」の呼びかけで始まった話題とのこと。
このブログを読んでくださっているあなたは、どのような本・SFに影響をうけたでしょう。
この記事に関係のある本
R. A. ハインライン「大宇宙の少年」 福島正実訳 講談社 世界の名作図書館 第34巻 【大宇宙の少年・わたしはロボット】(1968年)収録
アーサー・C. クラーク「宇宙のオデッセイ2001」 伊藤典夫訳 早川書房 ハヤカワ・ノヴェルズ(1968年)
コメント
「大宇宙の少年」って、創元推理文庫SFの「スターファイター」でしたっけ。
そうです。この小説はもともと子供向けだったと記憶しています。
素敵だね。?
ありがとう(^^)